そこで千代田商業は公団の旧幹部がこれをやつている。もし公団がほんとうに海上危險を感じて保險でもつけるというのならば、海上保險会社ほか九社に契約しておるのですが、あるいは一社あるいは五社でもいいのですが、直接やればいいのを、どうして千代田商業を通じてやつておるか、その点について証人は御存じありませんか。
○坂本(泰)委員 そこで保險会社から一割の手数料として千代田商業が受取つて、そうしてそのうちの三分を千代田商業の手数料にして、七分を公団にやつて、その七分の金額が先ほど証人が申されました金額だ。そういうふうに思うのですが、その点いかがですか。
○篠田委員長 公団が千代田商業という保險会社の代理店を通じて保險料の割もどしを受けた。そういうことは監督者としてあなた方御存じですかどうですか。
○竹村委員 次に保險の問題をひとつお聞きしたいのでございますが、大体第二会社として千代田商業株式会社というものが設立されたということは、これはもう確実でありますが、これに対して大体東京海上火災とか各社等の代理店をこの第二会社が引受けて、そうして大体公団発足当時から保險をかけられたものは約六億円であつたらしいのですが、それの保險金として受取られたものが六千万円である。
それから保險契約をいたす場合に、従来配炭公団の以前の日本石炭会社でに、四つの保險会社の代理店があつたのでございますが、これがいろいろ煩雑あるいは手続等の関係で、千代田商業会社というものに一本に統合いたしまして、これを経由して保險契約をしたということも事実でございます。
○植木説明員 考査委員会において問題になりました保險の問題でございますが、配炭公団の運送について、十の保險会社と保險契約をしておりますが、それは千代田商業という保險会社の代理店を通じて保險契約をしたという問題でございます。考査委員会では、その間に不正があつたということで、各証人から証言があつたのでございますが、その証言によりますと、別に不正というものはなかつた。
○馬屋原証人 ただいまも申しましたように、前任局長当時の方針を踏襲いたしまして、何とかいい方法はないかということで、今の千代田商業ができましたことは以上の通りであります。千代田商業というのは、雑品の販売業並びに他の代理店の業務を……
ところが実際は千代田商業を通つている。そうして千代田商業で半年以上、十箇月くらい暖めておつた。
○鍛冶委員長 こちらでは、保險会社から千代田商業に入つた金及び額もわかつておる。それから千代田商業から公商へ来た額もわかつておる。その間にはたいへんな開きがあるのですが、その間千代田商業が持つて、どうしておつたのですか、知らないですか。
○鍛冶委員長 千代田商業……
○山根証人 千代田商業が六分か、六分五厘ですか、そうして配炭公団がその差額をもらう。それが昭和二十三年からですか、非常に契約高もふえて、千代田商業の事務費としてそんなにやる必要はないというので、従業六分五厘であつたやつを三分に減らしたというように聞いております。
○山根証人 いや、それでこしらえたのか、千代田商業ができたから、それを代理店にしたのか、私はよくわかりませんが、保險の代理店をやらせるために千代田商業をこしらえたのだというふうには、私は問いおりませんが……
○浦口委員 それでは先ほどの手数料の問題ですが、実は千代田商業株式会社が規定の手数料の一割をもらつてその利益の中から契約者にいろいろな意味でこれをもどす。もどすという言葉ではないのでありますが、礼をするとか、こういうことは事実あり得る。ただ相手が公団という公の性格をもつたものである場合に、ここに問題が起るわけでありますが、普通においてはそういうことがあり得るわけです。
○鍛冶委員長 千代田商業といつて、公団をやめられた人がつくつたのが、一手引受けの代理店になつておるのですね。そこから相当もどしが来ておるようですが……
○藤井証人 私は千代田商業が何か疑惑をもつて見られておるということをしばしば耳にいたしましたが、公団の役職員と千代田商業との間におけるそういつたようなことは、断じてないと思います。